当サイトでは頻繁に登場する「ウィンナーたい焼き」、これは、中にウィンナーが収められたもので、マヨネーズ味のソースと一緒に焼き上げられている鯛焼きです。 焼きたての香ばしさとマヨネーズの微妙なマッチングは、絶妙と微妙の境界にある、いわゆる「B級グルメ」の王道ではないかと思うのですが、これは褒め言葉になっているでしょうか? 既におなじみ、松本市は縄手通りにある「たい焼き ふるさと」さん(http://www.pat.hi-ho.ne.jp/nokonoko-house/)で売られています。 たい焼き屋さん、というと型取りされた鯛がズラリと並んだ鉄板を思い浮かべます。 一列4〜5匹並んだ鯛焼きが作られる様子は、よく知られたものでしょう。 しかし、ふるさとさんの場合、「一本焼き」と言われる製法で1匹1匹焼いているのです。 これが、ふるさとさんの厨房です。 あれが、この店の「鉄板」にあたります。あの中に鯛焼きが挟まれて1匹ずつ焼かれています。 そして、もう1つ、この店になくてはならないのが、右の方に見える「ハサミ」です。 挟んで直火で焼くため、皮がどうしてもはみ出してしまい、その部分だけ黒くコゲてしまいます。 そのコゲた部分を切り取るために、あのハサミが必要、という訳です。 確かに、背中の一部や腹の一部、はみ出した部分にコゲがありますが、鯛焼きにコゲがあるなんて、かえって珍しかったりします。 さて、製法について説明したところで、今回の要旨を説明しましょう。 1本焼きの特徴は1本1本を手焼きにするところにある訳ですが、そのためか、通常の鯛焼きの食感とは微妙に異なった「コロモ」を形成します。 温度が高いからか、油の加減かわかりませんが、通常の鯛焼きが持つ、ふっくらとした焼き菓子の歯ざわりに、アメリカンドッグのような揚げ菓子の属性も兼ね備えたコロモに感じるのです。 となると、試してみたいのが「トマトケチャップ」を付けて食べる、という事。 そもそも、ウィンナーですから、マヨネーズよりもケチャップの方が似合いそうなものですが、この点、お店の方のお話では「水分が多くて焼いているとはみ出してしまいうまく焼け」ないとの事です。 では、かけちゃえば良いですね。 ということで、 ケチャップを持ち込んでみました。 よくカゴメ派やデルモンテ派とか色々な方がみえるのですが、私はデルモンテ派。 でも、ウチにすっかり忘れてきてしまったため、慌てて近所のコンビニでフランクフルトを買って調達しました。 これからウィンナーたい焼きを食べようとしているのに、何してるんだ自分…orz しかし、ケチャップ持ち込みに、笑いながら迎え入れてくれたお店の方々のご好意を無にする事は出来ません。 かけてみました。 クリティカルにウィンナーとの相性を見るために、ウィンナー付近をピンポイントに狙っています。 さて、その味は…… ふむ、悪くない。 むしろ、なかなか良い感じではないか? もともと、後から何かをかけるなんて事は想定した味付けじゃないので、マヨネーズ味にケチャップ味がダイレクトに加算される事になるのですが、マヨ+ケチャ好きには問題のない味の濃さです。 でも、そのオーロラ風味のウィンナーたい焼き、これは意外と悪くない組み合わせです。 味が濃くなるといっても、十分想定の範囲内。お好きな方はお試しください。 この日は、ご好意に甘えてお店の中から縄手通りを眺めていたのですが、観光シーズンの週末は結構人通りが多くて、お客さんが絶える事はありませんでした。 知らない方が「ウィンナーってなに?」と聞いているのを何度も見かけましたが、美味しさを知っている私にとっては、なかなか面白い風景でした。 松本の縄手通りに足を運んだら、是非、チャレンジしてみてください。 縄手通り、何かこんな変な組み合わせのモノが普通に置いてある通りです。 |