自動車を買う事になりました。 最初は、新車だと思っていたのですが、何かと面倒だし、お金も掛かるし。 とりあえず、手ごろな中古車が見つかったのでそちらにしましたが、維持費は若干かかるかもしれません。 さて、中古であろうと新車であろうと、自動車を所有するために必要な申請書類はさほど変わりません。 大抵の場合、必要書類を購入先の販売店などが用意してくれる訳なので、購入者が必要なのは以下のものが基本ではないでしょうか。
この中で、自動車購入と車庫証明はセットのようなものなので、特に問題はないでしょう。 一方、面倒なのは、印鑑証明です。役所まで行かなきゃなりません。 最近の行政はサービスも良くなり、住んでいる豊田市でも、土日にこれらの証明書が受け取れる窓口が設けられています。 なかなか、役人もやるじゃないか、と感心しました。 そんな訳で、プラりと明日にでも行ってこようと思ったのが土曜の夜でした。 豊田市の場合、印鑑登録カードがあり、これを持って行くだけで、簡単に交付ができる仕組みになっています。 実際の印鑑を持って行かなくても済むので便利ですが、登録カードがなければ発行されません。 幸い、何年か前に作ったモノがあるはずなので、問題はありませんでした。 しかし、印鑑証明なんて一生のうちに何回取りにいくか分かりません。 そもそも日常的に使用しないものですから、その登録カードのありかを思い出さなきゃなりませんが、それなりに重要なモノですから、キチンとしまってありま す。大丈夫。 たしか、ここにあった筈だと、覗いてみると。ありました。 でも、手にとってみると ボロボロボロボロ… 音は立てませんが、印鑑登録カードのプラスチック製のカード入れがボロボロになっていました。 よく見ると、 「このケースは『環境に優しい』生分解プラスチックを使用しています。」 と書いてありました。 役人を誉めたのは取り消します。 年に何回、いや一生のうちに何回使うか分からないようなものが、しまっておくだけで土に還るような素材で作られているとは、それにケースの意味があるんで しょうか? おそらく「環境に優しい」というフレーズを、馬鹿の1つ覚えのように使ってクリーンなイメージを出しているつもりですが、保存・保管を目的としたケースに この素材を使うとは、既に肝心な目的を見失っています。 なんだか、ボロボロのケースの破片を眺めながら、適材適所という言葉を思い浮かべました。 カードの方は、さすがに大丈夫だよな。 ぺキッ! さほど力を入れた覚えはありませんが、卵の殻を砕くよりも簡単にカードは真っ二つ。 そして、カードの方にも、同じような「環境に優しい」セリフが書かれていました。 環境より市民に優しくしてください。 ※登録番号の部分にモザイクがかかっています。 今風に言えば「超サイアク」な事態です。 とりあえず、磁気カードではないので真っ二つになったカードをセロハンテープで貼ってみました。 子供と変わらないレベルの応急措置です。 でも、もし明日、「破損したカードではダメ」と言われたら、平日に市役所に行って再発行しなきゃなりません。 そうなったらそうなったで仕方がないと諦めつつ、これ以上砕けないよう気をつけてみました。 さて、翌日。 窓口では、セロハンテープで補修したカードですんなりと印鑑証明を貰う事が出来ました。 というか、何も言われないのでかえって気持ちが悪いです。もしかして、良くある事なのかも知れません。 いや、多発しているなら何とかしろよ、と言いたくなります。 ちなみに、カードは本人確認のために使うわけですが、その記録は、磁気とか電気的なログではありません。 登録番号は立体的に刻印されているので、そこに申請書を被せ鉛筆でこすって番号を転記する方法が取られていました。 ちょうど、薄い紙の裏に硬貨を置いて、鉛筆でゴシゴシこすって模様を浮き出させて遊ぶ行為に似ています。 とても原始的ながら、カードの確認にもなるし、ログにもなるのである意味賢いなと思いつつ、このカードに「環境に優しい」素材が必要なのかという疑問は消 えません。 ちなみに、本稿のタイトルは「ペキッ!」の直後に発した言葉です。 一瞬、時間が止まりました。 |