粗品で貰ったソーラー電卓が、実はソーラー電卓じゃなかった、というお粗末な話。 事の詳細は、こちらを見てもらうこととして、要は2003年に貰い、内蔵電池で使い続けてきた訳だが、ついに、その電池が切れてしまった。 やれやれ、これでようやくオサラバできるわい、と思っていたが、2003年から使い続けているので、さすがに愛着というモノが出てくるので、さて、どうしようか、などと考えてしまう。 もちろん、簡単に分解できて、電池が交換出来るんだから、電池を変えれば済む話だが、せっかくなので、何か別の事は出来ないかと、とりあえず分解をして考えることにした。 シンプルすぎる基板を眺めてみると、何か、端子的なものがあるのが分かった。 もしかしたら、太陽電池のパネルが載っていないだけで、機能としてはソーラー電卓として使えるんじゃないのか? いや、そもそも、この手の回路やら電子工作はサッパリわからないので、太陽電池からどういう電気が流れてくるのか見当が出来ない。 要するに、正しい判断も出来ないが、たまたま、手元にあった壊れた「ソーラー充電グッズ」の太陽電池を接触させたら液晶が表示されたので、これは使えるんじゃないかと勝手に思い込み、これをソーラー電卓に改造する事にした。 改造は簡単だが、若干、太陽電池パネルの大きさが合わないので、穴をあけて線を通す事を考えた。 幸い、太陽電池パネルが取りつけられている部分が、ちょうど空いていたので(笑)、そこに穴をあけて線を通してみた。 そして、そこから線を通し、それらしいところにハンダ付けしてみた。 という事で、8年の歳月を経て、非ソーラー電卓が、ソーラー電卓に生まれ変わる! 太陽電池パネル、デカっ(笑) これしかパーツがなかったので、無理やり取りつけたが、やはり大きすぎか。 液晶が全表示になっていて、キーも動かない。 シュールな外見は良いんだが、これじゃ、使えないよなぁ。 しかし、これって、パネルに光が当たる面積によって発電量が変わるんじゃないか?などと思って隠してみると、おお! 何か、電卓っぽくなったではないか! そして、キーを押してみると、驚く事に、キチンと使えるではないか!! 太陽電池の発電効率が意外と良いのか、もしくは、電卓の消費電力が著しく小さいのか。 どちらにしても、発電パネルを隠す事で使えそうなことが分かったのは収穫だ。 ソーラー電卓化で、これは、エコだエコだ、と満足する事にした。 実用上は、影を作りながらでは使いにくいので、セロハンテープで紙を貼る事にした。 たまたま、手元にあった本のしおりがちょうどよかったので切って貼ってみたが、これで十分。 とてもシュールな電卓が完成した。 わーい、わーい! もう、バッテリーを変えなくても良いんだぜ、と喜んだのは2日だけ。 どうやら、同じ光量、同じ面積で固定しているから常に同じ電力が得られるものではないらしい。 もちろん、室内でも、外から入る光の強さが違うからかもしれないが、とにかく、安定して使えない。 使おうとする毎に、今から、自分が使おうとする角度で手に持った上で、貼り付けた『遮光板』の位置を調節しなければ使えないのだ。 もちろん、使っている間に角度が著しく変われば、もう使えなくなる。 正直、これでは使い物にならんなぁ、という事で、もはや、電池を入れ替えて使う事すら考えず、勢いで新しい電卓を買ってしまいました。ごめんなさい。 結局、買い替えかよっ!というソーラー電卓の顛末でした。おしまい。 |