Go!Go!お出かけ〜気が向いたら更新桜と紅葉と駅ソバと 〜岐阜県・恵那〜中津川〜2006/11/25 |
ひさかたの 光のどけき春の日に… マジで咲いています。あちこちに。 確かにすこしのどかな日だが、季節違いだ。 散っているのは桜の花びらだけでなく、モミジにイチョウといった木々。 季節は、もう冬の足音が聞こえる晩秋である事は間違いない。 しかし、桜が咲いている。 ここは、愛知県豊田市の小原地区(旧小原村)で「和紙の里」として知られているが、最近は「四季桜」も看板になりつつある。 肌寒さがコートを求める頃に咲き始める四季桜、この界隈を通ると、紅葉と桜のコラボレーションを楽しむ事ができる。 写真の使い回しではなく、今日、撮影してきました。 いや、新緑の中で淡い桜は映えるものの、原色に近い赤や黄色の葉が散る色彩の中では、むしろ物寂しさを感じさせるというか。 立ち寄ったコンビニの駐車場から写す桜で、もう十分。 四季桜に罪はないが、あえて人込みに紛れて見るまでもない。 いや、今日は人込みを離れてのんびりドライブという趣旨なのでそう思うだけかもしれない。 少なくとも、紅葉の名所と言われる愛知県の某所よりは格段にきれいな紅葉が見られる事は確かだろう。あそこはライトアップして何だか松葉まで紅葉して見えるという興ざめの地。下手な渋滞に並ぶなら、こっちの方が100倍はマシかもしれない。 不思議な桜との組み合わせも見られるし。 「名所」と言われるところでは、それなりに手入れが行き届いていて、燃えるような赤い葉を見る事ができる一方で、しゃぶしゃぶ食べ放題で最後の方に出てくる赤黒い肉のような無残な紅葉を見なければならない事もある。 そういう意味で、この界隈はまだ「スレ」ていないので、行くなら今だろう。 さて、先述の通り、今日は特に目的はない。 あえて言うなら、中津川の方の道の駅のあたりまで行って、ソバでも喰ってくるかという程度ののんびり旅。 本来なら、小原から北上して恵那市内に出るところを、ちょっと寄り道して岩村経由で中津川にでも出てみようと気まぐれで足を向けてみた。 岩村(クリックで地図)のあたりから阿木の方へ向かうと、地図でこそR363と書かれているが、さほど道幅が広い訳ではないので、交通量はぐんと減る。 まっさかさーまーに♪、落ちたら困るって。 でも、今日は寒いから嫌。 ちょっと脇で止まっていると、赤いスポーツカーが走ってゆく。 確かに気持ち良いだろうなぁ、と見送る。 少し進んだ中津川のキャンプ場を超えたあたりで、R363が通行止めになっている。 どうやら工事をしているらしい。 そして、通行止めの看板の横に「迂回路」と書かれた矢印が示しているのは、細い小道だ。 道理で、先ほどの赤いスポーツカーが戻ってきた訳だと納得したが、迂回路と書いてあるからには抜けられるのだろう。 とりあえず進んでみる。 山の上の別荘地らしく、山荘とでも呼ぶのか、小屋のようなものが点在している。 未知の随所に「鈴木様」の看板。 よっぽど鈴木さんの地所が広いのか、鈴木さんが多く居るのか。 いくつかの「鈴木様」を横目にすると、今度は道が2つに分かれている。 なにやら高原とか書いてある左に心惹かれて進む事にするが、いつのまにか後ろについていた地元の軽トラらしき車は右へ進んでいった。 ダメなら戻ってくればいいか。 程よく先に進むと、そこには宿泊施設のようなものが建っていた。 「恵那山荘(クリックで地図)」と書かれた看板と、横の運動施設では多くの人が集まっているのが見える。 マレットゴルフとか何とか言う、ゲートボールのような球とスティックでゴルフをするようなものらしい。 それよりも、ふと見えた紅葉がきれいだったので、ここで一休みする事にした。 赤と青のコントラスト。少し写真も大きめにしてみました。 思わず、下から見上げてしまう赤い色。 さすがに山の上なので、やや肌寒さを感じるが、この寒さと赤い葉と、青い空の組み合わせが、とても自然だ。 人工着色したんじゃないかと思われるような鮮やかな赤色も、よくよく見れば人の手で真似できるようなシロモノではない、鮮やかさと深みを持った赤色である事がわかる。 日差しと青空と赤い葉っぱ。暖かそうに見えても山の上なので寒い… じっくり葉をカンサツすると、作り物じゃないかと思うくらいに赤く染まっている。 背景が深緑色だと余計にきれいに見える。紅葉萌え〜 上の写真の一部を拡大してありますが、それでもオリジナル画像より縮小してあります。 どういう意図で、赤や黄色になるのか分からないが、本当に見事な黄色だ。 新緑の頃の「爽やかさ」とは違った「爽やかさ」を感じる、この黄色。 生物における「警戒色」とは異なる、暖かな黄色。 イチョウ並木の落ち葉の道、道に積もった黄色い絨毯に埋もれてみたいと思う事があるが、あの黄色と同じように柔らかな暖かさを感じさせるこの黄色。 しばし心を奪われる。 遠くから見ると、一瞬、オレンジ色に見えます。 黄疸が出たってこんなしっかりとは染まらないだろうに。たぶん。 何とも言いようがない色調の黄色。自然スゲェ! 下手な若者の集団よりもバイタリティに溢れているとすら感じる中高年パワー、枯れてまだ、その身を染める紅葉に通ずるものがある。 いや、枯れたなどと言ったら失礼か。 木々と人間の枯れたのの向うに池が見えた。 何だか、水辺があると無条件で嬉しくなるのはどうしてだろうか。 落ち葉の道をカサカサ音を立てながらあるいてゆくと、なかなかどうして、そこには、池というよりは湖というべき広さの水面が広がっていた。 波もなく、穏やかな水面。でも、山の上なので寒いです。 下を見ると、水面までずいぶん遠くに感じる上に、たぶん、この歩道のコンクリート板の下は何もない。 高いところが苦手な方は、できるだけこの事実に気付かないフリをして歩くべきだ。 左側は手すり。小さなお子様連れの方は注意してください。マジで。 春になれば、もっと浅瀬に小魚が群れているんだろうな、と思わせる風景。 「よぉ、元気か!けけけけけ」 魚釣りをしている人が居たので、どこかにあると思っていたのだが、行ってみれば結構な船着場だ。 2組ほどが船出するのを眺めていました。 「ほ・こ・の・こ」、英語なら「ほこれいく」、「ヘィ!ホコレィク!」 「ほこのこ」か「ほこのこ」か、アクセントの置き場によってもイメージが違いそうだ。 ニホンゴ、ムツカシイ。 ちなみに、横の看板には、釣り場の案内が書かれていた。 否定も批判もしませんけど、なんだか面倒臭い事が書いてあるなぁ。 気軽に釣りを、という雰囲気ではないが、こうまでしなきゃ守れない釣り場なのか、それとも単に商売上の事なのか。 小洒落て「レインボートラウト」等と書かれていても、所詮は「ニジマス」だ。 できるなら「キープは2匹」と言わず、ニジマスならば、釣った分だけしっかりと食べてあげる方が好みなので、こういう場所はどうもなぁ…。アマゴとか美味いのに。 まぁ、釣りをスポーツとして楽しむ若い人にゃ、それで十分なのだろう。 しかし、いい天気だなぁ。 水よりも澄んだ青空。空気が冷たいからかな。 SFなどで「人が忽然と消失した村」のようなミステリー物があるが、あの気分を少し味わった気分。 それぞれのコースに人が何人かついていて、騒がしいほどの勢いでボールを叩いていたのに、この静寂は…。 まぁ、表彰式か何かで別の場所に集まっているだけだったが、その平均年齢の高い群集を横目に見つつ、先ほどの道を引き返し、一路、中津川の方へ。 中津川市街を一望できる山腹、こんなところで対向車が来たら、どうやってすれ違えば良いんだろうと思うような細道を通りつつ、山を下る。 もうすぐ国道19号線だと思う頃に見えたのが「中京学院大学((クリックで地図)」の看板。 おそらく、冬など雪深いであろうに、エラいところに大学があるな。 いや、豊田市近郊にある私立大学などもそれなりの山の方にあるから、あまり変わらんか。 もし、中京学院大学に通っている学生さんや職員の方がこれを読まれていたら、是非、冬の生活を紹介して欲しい。 「道の駅・賎母(しずも)((クリックで地図)」は旧山口村にある道の駅の1つだ。 もう唐突に着いてしまった話をしている訳だが、まぁ、ここまでの間、特にトイレなどにも寄らずに寒空の下でシャッターなどを切ってきた訳だ。尿意を覚えるのも生物として当然の成り行き。慌てて辿り着いた訳だが、それを誰が責められようか。 さて、賎母のトイレの前にある、亀の石像。 やや目つきの悪い亀のクチから水が勢い良く出ている姿は、場所が場所だけに意味ありげだ。 トイレの前のカメ。大・中・小があるのも意味があるのか? 青天の下に広がる、大きな緑色とオレンジ色のパッチワーク。 もうすぐ、上から白く染まってしまうのだろうか。 あー、あー、本日は青天ナリ。 こういう場所で供される、安っぽい「いかにも」というソバだが、賎母のソバは、そのやや甘辛い汁がぴったりと合う気がして、自分の「お気に入り箱」に入っているソバの1つだ。 ただ容器の関係上、注意しないと「ドバッ!」と出てしまう一味やら七味やらの唐辛子には注意しなければならない。 今回は、自分が心に描いていた適量の軽く3倍程度の赤い粉が「ドバッ!」と入ってしまった一味唐辛子。 思いがけないところに広がった燃えるような赤。かえって、体が温まって良しとすべきか。 写真で見るより一味唐辛子の「層」は厚いです(涙) のそのそと車に戻って、軽く昼寝を決め込むと、目が覚めた時には日が落ちていたというテイタラク。 こういう何でもない1日を、好日と言うべきだろう。 ホント、いい天気で良かったなぁ。 |
本日の好日度:★★★★★ 「道の駅の焼きウインナーは絶品」 |