Go!Go!お出かけ〜気が向いたら更新山形村でダルビッシュ 〜長野県・山形村〜2006/12/23 |
ちょっと寝過ごしてしまった。 いや、ずいぶんと寝過ごした。 到底、試合開始の時間には間に合わない。 仕方がない。とりあえず、大急ぎでスタジアムを目指そう。 場所は、確かヤマガタムラ…、山形村の「HIRO STADIUM」だ。 見えてきた、見えてきた。 もう、試合は始まっているらしい。 「うぃっす。コーラいかがっスかぁ?」 到着した時に大歓声が上がったが、なるほど良いヒットが出た直後だったようだ。 って、しまった、良いシーンを見逃してしまった! 仕方がないので、テレビで野球中継を見てみよう。 こういう決定打であれば、何度でもリプレイを流している筈だ。 今時は、携帯電話にテレビが付いているから便利だね、っと。 ザ〜〜〜〜〜〜 それも、タイミングバッチリだ。 「さて、先ほどのシーンをもう一度お送りします。ピッチャー、投げます。」 「良いモーションからの投球ですが、やや投げた後にバランスを崩しましたか。」 「ええ、確かに。ここで、吸い込まれるようにしてバットに当たります。」 「この手の球は見逃さずに、しっかり捉えています。さすがです。」 「ああ、バットのド真ん中ですね。」 「しっかり、ボールを見ていますね。」 「そして、ピッチャー返し!」 「投球の後ですから、体も反応しないでしょう。」 「打球は、ショートを抜けます。」 「見事なカエル跳びでしたが、間に合いませんでしたね。」 「そして、外野はセンターとレフトのちょうど真ん中に。」 「この場面で、落ち着いて、こういうバッティングが出来るのは感動ですね。」 「別のカメラでもう一度。打ち返して…」 「ピッチャーの横を抜けます。」 「ピッチャー、微動だにできませんでしたね。」 「そのまま、左中間を破るタイムリーヒットとなりました。」 「もう球場は大歓声の渦の中です。」 おお、なるほど。見事なヒットだ。 スコアボードを見てみると、 HIRO vs. YAMAGATA それは盛り上がって当然だろう。打ったのはこの人。 6番、センター、新庄 女性ファンも多いようで、応援席からは「やめないで!」の声が時々聞かれるし。 「新庄、やめないでケロ!」 応援にも熱がこもっている。 しかし、打たれたチーム「HIRO」の監督は面白くないだろうなぁ。 残念ながらここから表情が良く見えないが、そうとう悔しがっている様子は、隣のコーチの姿を見ても分かる。 「あちゃ〜、打たれたケロ」「・・・」 暖冬とはいえ、やはり寒いのだろう。観客の皆さんも、それぞれ、温かい格好をして寒さをしのいでいる。 ざ〜っと眺めると、マフラーをしている人が多いが、セーターを着込んでいる人もチラホラ見られる。 「試合は熱いけど、寒さには弱いケロ〜」 「よぉ、どっちもガンバレ〜」「あんた、酔っ払ってんのかぃ!?」 キレイなセーターがお似合いですよ、と声でもかけたくなる。 うなじは無くても、後姿にビビッと。振り向けば可愛らしい女性に違いない。 ん? そこ、何をしているの? そこ? ちょっと様子を見に行ってみよう。 「見つかっちゃったケロん」「見せつけてやるケロ〜」イチャイチャ べ、べつにうらやましくなんてないんだからね! 何だか不愉快だが、おそらく空腹だからだろう。 そうに違いない、間違いない。 「オバちゃん、ホットドッグ1つ。」 「あいよ。でも、やけ食いはするんじゃないよ」 でも、この涙は、カラシが効いていたからだからね! 何はともあれ、新庄のタイムリーヒットが飛び出した好試合。 「全国かえるの学校野球大会」は12月27日まで、ここ長野県山形村のミラ・フード館内の「HIRO STADIUM」で行われている。 野球に興味がなくても楽しめる野球の試合。野球を知っていれば尚面白いだろう。 冬眠?かえるの学校は、まだまだ元気ケロ〜! せっかくなので「かえるの学校」の様子もちょっと紹介しておこう。 校長! 「な、何だ。また君かね。ビックリして手ブレしちゃったケロよ。」 相変わらず算数の授業は皆、おとなしい。 人間界では、ゆとり教育の弊害とやらが騒がれているようだが、かえるの学校ではそんな事もなく、昔ながらの授業が行われている。 皆、背筋を伸ばして教壇の方を見ているのだ・・・って、おい!右の前から2番目、後ろを向いている奴、前を見なさい。 「てへへ、見つかっちゃったケロ」 その奥は音楽の授業が行われている。 皆、楽器を持って並んでいるが、黒板の楽譜は「かえるのがっしょう」 いくらカエルだからといえ、キチンと学ばないと「かえるのがっしょう」すら歌えないのだろう。 何だか勉強になる話だ。 「かえるの歌が歌えないと、立派なカエルにはなれませんよ。ケロケロ言って騒いでいるだけではダメです。」 勉学だけではない。 かえるの学校では、裁縫だってキチンと教えている。 それも「波縫い」と「ボタン付け」というレベルではなく、しっかりした道具でキチンとした洋裁が出来るまでになっているのだ。 人間界では、雑巾すら縫えずに買ってくる人も多いという始末なのに、どうも、かえるの学校はかえるだけでなく、人間が学ぶにも良い場所なのかもしれないな。 「カエルたるもの、洋裁が出来て当然ですケロよ。」「ミシンですか。当然使えますよ。たまに、水かきも一緒に縫っちゃう事があるんですけど(笑)」 その姿から得意だと思っていたジャンプが、本当な苦手なのではないかと、飛び箱を失敗するカエルを見て、そう感じてしまった。 「ひぇえ、高すぎるケロ」「おーい、乗るんじゃなくて、飛び越えるケロよ〜」 ちなみに、この学校の校長は絵を描く趣味があるらしく、学校の壁にわざわざ展示してあるのを見つけた。 校長画。鑑定額は…不明です。 ざっと眺めてきた河端さんの作「かえるの学校」は、いつ見ても面白く、また、見るたびに新しい発見がある。 単に「見世物」としてカエルのぬいぐるみが並んでいるのではなく、その中に色々なストーリーや遊び心が見え隠れしているのが心憎い。 さほど広くない会場に、カエルの数だけ物語がある、そして、そのカエルの数や半端じゃない。 まさに、驚愕である。 野球に詳しそうなお父さんが、奥様に選手の解説をされていたのを聞きながら、会場を後にした。 「中継は、蛙放送協会・長野支局からお送りしました。KHK。」 【おまけ】 ミラ・フード館に置いてあったチラシ。 艶かしくも妖しい魅力を持った女性が、お酒を持って誘っている? 「ねぇ、そこの旦那さん。私と一杯、どう?」 「誘惑に 負けん。」 |
本日の好日度:★★★★★ 「感動をありがとう」 |