Go!Go!お出かけ〜気が向いたら更新松本かえるまつり2006 〜松本市〜
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最近ではあまり使われなくなった「前衛的な芸術作品」という表現。 それは、既存の何か、多くの場合は保守的なものを指す何かであるが、それを超えた革新的なもの、として使われ、それは表現であったり形ある作品であったりする。 凡人というと語弊があるが、そのような人たちから見れば、奇異に映ったり、理解に苦しむような前衛的な芸術だが、そもそもの芸術の本質とは、教科書や正解が存在し、それに対して美しいであるとか良く出来ているとか評するものではなく、「何だこれは?!」という驚きをもって迎え入れる「刺激」ではなかろうか。 このことは、故岡本太郎画伯による抽象絵画、シュールリアリズムにも通ずるものがあると勝手に思っているが、不勉強なのでそれ以上はツッコミを入れないように。 このような三文芸術論を長々と書く意味すらわからないが、かえるまつり会場で披露われた本木幸治氏による「舞踏」について、どのようなレポートにして良いのか皆目見当がつかなかった。 特に、披露された舞踏は、その動きと音楽、周囲の景色をもって初めて完成する1つの作品であるので、単に写真しか並べることの出来ないレポートでは、その本質の一部すら誤って伝える可能性すらある。 このページは、演じられた流れに沿った写真を並べ、最小限の文字だけでお送りする事をお許し願おう。 ・・・・・・決して手抜きじゃないよ。 ■始まりは西口から。非日常的な組み合わせ。 ■何かに憑かれたかのようにヨチヨチ歩き、 ■その表情から訴える何かを、知る由もない。 ■花がパペットに引っかかった瞬間、少しだけ素に戻った。 ■着いて行く人たち。どこにいるかはすぐに分かる。 ■速やかに衣装チェンジ。 ■表現しているのは「老い」なのか「苦」なのか。 ■危なげな足取りで1歩1歩階段を降り、 ■赤い花を手にする。 ■いや、口にする。 ■これは十字架?天に召されたのか。 ■そのまま静かに横たわる。 ■そして、鮮やかな、赤い衣を身にまとう。 ■皆が見守る中へ、歩を進める赤い衣。 ■鳥居の下の現実を超えた光景。 ■皆の前を通り過ぎ、 ■やがて地に伏す赤い影。 ■訴えているのか、求めているのか分からない。 ■そして、身には黒色の衣。 ■闇の中から現れる。 ■マジでビックリした、ケロリン堂の店主さん。 ■さらに地面を転がりまわる。喜んでいるのか苦しんでいるのか。 ■そして、松の木に登ってゆく。 ■って、えらいところまで上がったなぁ。 ■やがて純白のドレスに身を包む。 ■2回目は驚かない。 ■目指すは水辺、女鳥羽川。 ■川辺を進む、その拳、 ■力強くも華麗に舞い、 ■何か言いたげに動かされる。 ■そのまま、その身は川の中に進む。 ■白の体から散り出る赤い花びら。 ■そして、その流れに身を任す。 ■以上です。皆さま、ありがとうございました。 舞踏のタイトルは「赤い花」 最初は、笑いながら奇異の目で見ていた人たちも、時が経つにつれ、次は何が起きるのか、どうなるのかを期待するような目で見ていたのは確かだろう。 ナワテ通り一帯の風景を、一種の芸術空間に変換する変換関数は、その詳細を知る由もないが、1時間に及ぶ熱演の後には、大きな拍手が送られていた。 あまりの感動に言葉すら浮かばないが、
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