Go!Go!お出かけ〜気が向いたら更新松本かえるまつり2006 〜松本市〜
|
走り回って、ふと気が付いた。 朝から何も食べていない! 朝、要領を得ないままスタッフTシャツに着替えた後、夢中になってカメラを持って走り回っていたので、食べる事すら忘れていた。 人間ドックの受診にきている訳ではない。 さすがにエネルギー不足なので、何か胃袋に入れておきたいと体が訴えている。 かえるまつり定番の朝食といえば、やはり「スイート」さんの「かえるパン」だろう。 何の根拠もなくそう思い、撮影助手に様子を見に行かせたが「団長、まだ焼きあがっていないでアリマス」との報告。 この「かえるパン」、仕事人の間でも人気のようで「次の焼き上がり時間は?」と問えば、たいていの人が答えてくれるほどの情報が行き渡っていた。 しかし、焼き上がりまで待てそうもなく、今、この空腹を満たしたい。 頭に浮かぶのは、お馴染み、たい焼き「ふるさと」さんの「ウインナーたい焼き」、朝から鯛焼きもなかろうと思われるかも知れないが、小麦粉のコロモの中にウインナーが入っている食べ物、分類の上では惣菜パンの一種であろう。 理屈はどうあれ、足を運んだ店頭ですんなり焼きたてを買うが、おそらく、この2日間で並ばずに買えたのは、この土曜日の朝くらいだ。 他の時間帯、よく店の前を通ったのだが、常に列が作られいる状態で大忙しだった。 ■一本焼きならではの周囲のコゲ。カリカリして美味い。 やはりアツアツが一番美味い。 ちょうどヨダレだか何だか分からない汁を口から流しているカエルくんが目に入ったが、この表情を見ていると、こちらまでお腹が空いてくる。 ■「ちょ、ちょっと一口くれないかケロ」 それはヨダレ?それとも… 皮が空けて中のあんこが見えるほどだ。 ■頭の先から尻尾の先まで、アンアンアン〜♪ 「紙芝居が始まるよ〜」 カエル柄のハッピに身を包んだ「かえる座」の皆さんだ。 恒例の紙芝居公演の客寄せに、通りを練り歩いていたのが帰ってきたのだ。 ■「ウチら陽気なかえる座ムスメ〜♪」1人ムスメじゃないのが混じってるけど。 もう少ししたら始まるようなので、見逃さないようにしよう。 少し時間があるので、ちょっと寄り道。 女子高生が仕事人から射撃訓練の手ほどきを受けているという、非日常的な光景を眺めていたが、さすがに箸が転がっても笑える年頃だ。 朝から元気な仕事人を遥かに上回るハイテンション。仕事人もタジタジと言ったところだ。 ■「こうやって撃つですよ」「砕け散るものか、鼻で息してるもの撃ちたい」 ■「ボ、ボクは的じゃないです、撃たないでクダさ〜い。」「ちぇ〜っ」 とり急ぎ、会場となる四柱神社の鳥居前に急ぐ事にした。 到着すると、大勢の小さなギャラリーが集まり、既に紙芝居が始まっていた。 ■日本人でなければ、どこで切っていいのか分からないタイトル よくおとなしくしているな、と感心させられたが、よく見れば手に手に何かを持っている。 ■おとなしく座って眺めている子供たち。学級崩壊とか無縁な世界だ。 ■カタヌキ。実は、明るいところで見たのは初めて 通常ならば、針のようなものでコツコツと周囲を削って上手に中身を取り出すのだが、さすがにここでは出来そうもない。 菓子である事を利用し、真中をペロペロなめさせるというアイディアで乗り切っていた。 「ペロペロなめて、型が抜けたら、手を挙げてね〜」 なるほど、おとなしいわけだ。 他にも、このような落書きした薄いセンベイもあったり、水あめもあったりと縁日っぽさを演出していたが、実際、ここに居る小さな子供のお母さん世代で、紙芝居屋をリアルに目撃した事がある人はどれくらい居るのかと、余計な事も考えてしまう。 ■薄せん。自転車に紙芝居載せたオッちゃんを目撃したギリギリの世代… 膨らむカエルのお腹、オッちゃんの声も大きくなる!(たまに裏返る) ■「お腹がぷぅ〜〜〜〜〜っと」オッちゃんにも力が入る おとなしくペロペロと型抜きに興じる子供ら。 彼らに2つ以上の行為を並列して処理する能力はない。 大半の子供たちが、型抜きの方に熱中し、紙芝居を見ていないのだ。 ■上がるテンション、下向く子供ら(→反比例) 「あかんわ、誰も見とらへん(笑)」 ■「ええから、こっち見てぇ〜」 ここで、ふと気が付いた。 これは、たい焼き屋のオッちゃんではなかろうか? いや、何度も通っているのだから、いい加減分かるものだと思われるが、正直な話、撮影団の団員約2名は、どちらも「黙々とたい焼きを焼いている、寡黙で渋いオッちゃん」だという頭があったので気が付かなかった、いや、無意識に否定していたのだろう。 とても私的な話題で申し訳ないが、3年経ってはじめて気づいた驚愕の事実。 助手が「たい焼きのTシャツ着ているから、同一人物だ」と言わねば、まだ否定していたかもしれない。 かえるまつり3年目にして知った事実。 今まで勘違いしていました。スミマセンです。 ■「さ、気を取り直して、次のお話いきましょうカニ〜」 |