ゲゲゲの鬼太郎がテレビシリーズ、最終回でした。
ねずみ男が世間相手に熱く演説するのは、よくある話なので今更ですが、まぁ、良い役どころですね。
終わり方で残酷だな、と思ったのは、失うものが「記憶」という点。
心が空っぽになった鬼太郎を助けるために、犬山まなは「私の記憶を」と捧げましたが、事が終わり、起き上がったまなが鬼太郎に言った最初の言葉は「あなたはだれ?」でした。
何かの犠牲で命を失うよりも、皆が助かったのに記憶が失われているというのは、かなり残酷な話で、本当にそれは「助かった」ことになるのか、考えさせられます。
本人が望んだ結末も、意外と本人の望み通りにならないのがマンガの世界ですが、そういう点では、かなりシビアな作品と言えましょう。
そもそも、ゲゲゲのシリーズは、子供騙しの勧善懲悪モノではないので、それは姿勢として正しいですが、かえって、年寄りになると勧善懲悪で安心したい気持ちが強まるんでしょうかね。
なかなか、考えさせる結末でした。