不要不急の集団
2021年01月13日(水)
●電気代が数倍になる?ここ数日でいくつかの記事を見かけたが、『市場連動型』と称する電気料金のプランがあり、寒さが厳しいため電力需要が急増し、それに伴って電気代も上がるらしい。使った分だけ的な便利なプランだが、ある程度、安定している前提でのプランと言える訳で、まぁ、ある種のギャンブルみたいなもの。こんなプランがあるとは、そもそも知らなかったが、いろいろなことを考える人があるものだ。卸売りという言葉は、何らかの物理的な商品に対するものかと思っていたが、電気に関しては『日本卸電力取引所』というものがあり、ここで取引されているらしい。最近は、電気屋がガスを扱ったり、ガス屋が電気を始めたりと、よく分からない事になっているが、こういうのを含めて『自由化』とか言うのかね。餅は餅屋だけど、餅を売ってる方より食っている方が餅に詳しいんですよ、みたいなものか。よく知らんけど。電気の話に戻れば、このプランによる電気の供給。仕入れ値が上がろうが、それに連動して利用者が支払うだけのことなので、売っているヤツには関係がない。単に手数料を貰うだけのことなので、リスクは少ないと言えよう。一時期流行った『ワンルームマンションを買いませんか?』の投資話。それ単体では悪い話じゃないが、もしワンルームマンションが儲かるなら、テメーのところで一括で貸した方が、複数分の固定費用をまとめられて、より高い利益が見込めるはずだが、それを選ぶことなく、そこらのサラリーマンに電話をかけまくって売っている始末。変なリスクを被るより、売買の手数料で儲けた方が手堅く堅実なのだろう。そんな上手い話、そうそう転がってない、ってことだ。●朝のニュースで、どこぞの県知事が飲食店に営業自粛の要請に行った様子が流れていた。ガラガラの飲食店に入ってお願いするも、その後ろの金魚のフンのように担当者だのマスコミだのが群がっている姿。そういう密集状態を避けるための営業自粛だと思うが、ある種の冗談なのだろうか?飲食店にしてみれば、大人数を引き連れて『お願い』されるシーンを映されるより、そこの団体客に飲み食いして欲しいだろうが、下手すりゃ「ひと仕事終えた」後の打ち上げとかに言ったんじゃないかとすら疑いたくなる。この手の政治屋のパフォーマンス、それは「やっている感」を出すのに必要かも知れないが、それこそ、不要不急の行動じゃないか。百歩譲って、コロナが限定された狭い範囲だけの問題ならまだしも、今更、誰でもわかっている中で啓蒙する必要もなかろうに。★☆★