悔しい事故
2021年07月30日(金)
●保育園の送迎バス内で5歳児が熱中症で死亡。どうしてこういうことになるのか理解ができない。帰りのバスから降りてこないので問い合わせたら、登園時に乗ったバスにそのまま乗っててぐったりしていたという話。要は、バスに乗って登園した子供が、そのバスから降りていない訳で、「降りたと思っていた」という園長の話からすれば、この保育園では、ろくに出席のチェックも行っていないことになる。この間、この子は、何を考え、どう思っていたのかを思うと、やりきれない気持ちになる。そもそも、バスの運転手や、もし同乗していたのならその園の職員、加えて、保育園側の出欠チェックなど、いくらでも見つけられる機会があったし、むしろ、それらは当たり前のチェックじゃないかと思う訳で、当たり前過ぎるからこそ、防げた気持ちも大きく、だからこそ、対応の悪さが悔やまれる。この福岡県中間市の私立双葉保育園とやら、ホームページには「ふれあい、あんしん、よろこび」などと書いてあるが、どの面下げて、触れ合って、安心だと書けるのか。いくらなんでも、という部分もあるので、事故当日だけ、いつもと違う特殊な条件があった可能性はあろうが、「どうして」を突き詰めても、失われた命は帰ってこない。ちなみに市名まで詳しく書いたのは、全国に『双葉保育園』なる呼称が多いからで、最近は、何かのきっかけでサイトを見て、見当違いの同名や似た名前のところに電話をかけたりして抗議と称する迷惑行為を実行するバカが多いことへの対策だ。●子供を預ける場所、公立私立の分類があり、幼稚園、保育園の違いもある。最近は『認定こども園』と称する複合的な施設もあるが、基本的に、幼稚園が文科省、保育園が厚労省という管轄の違いがある。保育園の方が緩いイメージがあるが、何にせよ『無断で欠席』している状態になろうに、何も連絡がないのはどういうことかと思うが、正直なところ、ずいぶんといい加減な施設もあると思うよ。親にしても、とにかく預かってもらえれば的な事情があれば、狭い部屋に押し込まれるような託児所的なものですら必要かもしれぬ。こういう状況に対し、若い人が選挙にいかないから、という意見はよく分かるが、暇な老人と普通に働いている世代と比べて、時間的な余裕は大きく違うだろう。政治参加に対して「忙しいから」を言い訳にしてはならんとしても、平日昼間に、選挙事務所を見舞うような真似は、暇な老人くらいしか出来ない訳で、この枯れた票田を元に行われる選挙戦に、若い人が諦め感情を抱くのも仕方ない面もあろうか。★☆★