損得勘定
2021年09月27日(月)
●『かっぱ寿司』で半額セールが開催され、店舗によっては大行列。ネットの記事では20時間待ちの表示もあったとか。まぁ、普段行けないような高級店ではなく、むしろ、その逆だと思えば、いくらなんでも、『得を取る』より『イベント感覚』なんだろうなぁ。マジだとしたら、どんだけ貧乏人の集まりなのかという話になろうが、これで行列に並んで怒り出すやつとか居たとしたら、逆に恥ずかしい。しかし、このイベント、話題性があったとしても、店にとって、どんなメリットがあるのか?値段が半額というだけで、大騒ぎになり、急遽配ったであろう半額券も転売サイトで売られている始末。この騒動に対し、良い印象を持った人がどれだけあろうか。元々、安かろう側の寿司屋で苦戦しているという位置からのスタートは最底辺だと思うが、浮かび上がろうにも、かえって泥沼にハマった感じ。唯一納得がいくのが『閉店セール』くらいだろう。●ただ、人間、目先の損得の関して、結構盲目的になるのは、人のことは言えないか。スマホのアプリに、いわゆる『ログインボーナス』としてポイントが貰えるものがあり、毎日、ロクに広告も見ず、ただ、開いてボタンを押すだけの時間を費やしているが、そこで貰えるのが0.1円にもならない事実を客観的に眺めれば、時給にもならない。いや、チリも積もれば山になるというが、積もったところで砂場の砂山にもならないことは分かっているが、やらないとなると「何か損した気分」になるのは自分だけではあるまい。飛ばされた帽子を掴もうと手を伸ばして、そのまま高所から落ちる、みたいな話にも通じるが、判断力が実際の損得の絶対値と、必ずしも一致しない面はある。人間の面白さでもあり、愚かさでもあるわけで、安回転寿司屋に並んでいる連中を小馬鹿にばかりしていられない(笑)。★☆★