2021年05月10日 記事
マジな場所

2021年05月10日(月)

●中国のロケットの残骸、インド洋に落ちたようだ。中国によれば「落下のリスクはほとんどなく、残骸の大多数は大気圏で燃え尽きた」らしいが、NASAは非難の声を上げている。用済みの人工衛星、基本的には、何段階化に分けて突入させ、安全な海域に落下させる『制御落下』を行うことになっているが、中国のものは、この基準を満たしていないという有様。加えて、中国の姿勢が「陸より海が広いし、人が住んでいる場所は限られるので、安全だろう」的な考えらしく、ある意味、驚くに値しない中国人らしい発想だと言わざるを得ない。そこらにゴミをポイ捨てする国民性らしい発想だが、一歩間違えれば大惨事となるものを『幸いインド洋に落ちた』で済ますことまで容認する理由はない。NASAの非難に対し、中国のタブロイド紙は社説で「アメリカの懸念は恥知らずな誇大宣言であり、中国のロケットの残骸が特別危険であると主張することは真に反知性的である」と反論したそうだが、具体的な指摘に対してロクに反論できない時の中国だの北朝鮮だのの典型的なスタイルとしか言いようがない。こうなると、中国当局の発表そのものも疑わしくなるが、サムおじさん直々の非難がないので、大丈夫だったのだろう。●ため池で父子が死亡した。2人とも溺死だそうで、発見した母親の心情を思うと、言葉も浮かばない。ただ、ため池という場所での溺死は比較的、頻繁に起きていて、そもそも、水を溜めておくだけの場所なので、人が周りで遊ぶなんてことは想定されていないから、程度にしか思っていなかったが、ネットの記事を見て愕然とした。『ため池に落ちると、なぜ命を落とすのか』https://news.yahoo.co.jp/byline/saitohidetoshi/20210510-00237132/、に掲載されている実験動画、もはや、水でできた蟻地獄のようなもの。1人で落ちた場合に脱出が困難であることに加え、子供を助けたところで2人とも陸に上がれないことがよく分かる内容。事故があった香川県丸亀市のため池は、周りに柵がなかったとのことで、この辺りが裁判沙汰になった場合の争点にもなろうが、そもそも、近づいて良いものではなかろう。日常風景に、あまり『マジな』危険が少ない日本。例え『立入禁止』と掲げられていても、道路の真ん中であったり、線路の脇のような動きある場所ならいざしらず、古くから皆が遊んでいるようなため池、風もなく波も穏やかな様子は、そんな危険な場所であることを思わせない風情があり、特に問題ないだろう的に判断するのは想像に難くない。河川もそうだが、淡水は怖い、と知っておくべきだろう。★☆★
2021 年 05 月
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