指標と土台のアンマッチ
2020年08月26日(水)
●『女性管理職の数』が目標に達してないとか報じていた。男女平等か何だか知らないが、理屈が良く分からない。そもそも、現時点で「管理職になりたい」という女性は多くないと思うが如何か。働き方の価値観の違いがあるのを、単純比較することにどれだけ意味があるのか。おそらく、これらの指標に対し、多くの女性も同じ考えじゃなかろうか。一方で、社会進出という一面から考えると、管理職は1つの指標になる。だいたい、社会進出の『社会』は、人が多く集まる場所。それも、すべて同じ志や価値観を持っているとは限らない。そういうところで多くの人や金を管理すべき人材が必要になるのは理解に難くないが、それが『管理職』という位置付けであろう。だから、管理職の数は、社会進出の一面となり得ると考える。要は、管理職なんて面倒くさい、という発想の裏には「ワタシ、仕事よく出来るし」が、すなわち社会進出だと勘違いしているフシがある。●管理職、という立場を考えると、人を動かすために、威圧とか威厳とか、そういうものが実のところ有効であり、それは男の方が有利と言える。下手に出るより命令口調とか、もしくは、部下にバカにされない高級スーツ(笑)とか、身を整えるのも有効といえば有効だが、どちらにしても「女だと舐められて言うことを聞かない」といったところだな。まぁ、これ、たとえ男でも、年下の若造が上司だと、ロクに言うことすら聞かない老害部下もあるので、性別は関係ないが、結果的に『女性管理職の数』は、組織としてきちんと成り立っているかどうかの指標にはなりそうだ。年功序列を盲信したジジイほど、年齢以外の取り柄のないバカしか居ないが、結果的に、そちらが多数派なので、年功序列は相対的に絶対的な価値になっているのも確か。そりゃ、申し訳程度の『役職手当』で、そんなバカを束ねるとか、女性に限らなくてもやりたくないわな。●ただ、管理職は指標になるが、実際、作業をやらせるよりそういうことが得意な人もあるので、その実、重要な指標とは言い切れない。管理職よりも、業績だのの数字が結果として明らかに出るので、女性経営者の割合の方がよっぽど『社会進出』の指標となり得るんじゃなかろうか。女性管理職に対してなら、自分の無能を棚に上げてでも「女のくせに」と言い垂れる老害もあるが、数字が出ている経営者に対してだと、その陰口は自分に返ってくる。まぁ、負け惜しみを正論だと信じ込めるアタマを持った人もあるのでアレだが、進出すべき社会にも問題があるのは確かだろう。★☆★