余裕とユーモアのある世界
2020年09月18日(金)
●先日の「やっぱWeed上手いーっ」とは違う事件のようだ。覚醒剤絡みの犯罪で大学生が逮捕された。麻薬特例法違反、実際に販売していたのは『氷砂糖』、SNS上にそれっぽい隠語を並べて『客』を集めて販売していたという。朝日新聞の記事では『捜査関係者は「購入後にだまされたとわかっても捜査当局に相談しづらいことを利用したのではないか」と話している』とあるが、なるほど、これはその通りで、いわゆる『高い授業料』で泣き寝入りするような話だと思えば、わざわざ、「買おうと思ったらニセモノでした」と警察に行くわけもなかろう。となれば、ホンモノの方の『同業者』がチクったとか、そんな話だろうか。ただ、世の中「そういうもの。騙される方が悪い」と泣きながら納得するようなものでも、堂々と「インチキです。騙されました!」と声を上げる人種があるので、その辺りは分からない。ネットでクスリを買ってるようなアホが、マトモな判断力を持っていると思うのが間違いだわな。●2020年のイグノーベル賞が発表された。「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる業績や風変わりな研究、社会的事件などを起こした個人やグループに対して贈られる賞」とされているが、『心理学賞:ナルシストを眉毛から判別する方法』など、もう、研究なのかネタなのか良く分からない。経済学賞に輝いたのは『殺し屋の多重下請け』の事件。受賞したのは5名の殺し屋。元請けの殺し屋が暗殺の仕事を、ピンはねして下請けに丸投げ、末端の5人目の殺し屋の手元には元請けが受け取った金額の20分の1しか入らなかった上に、そいつが失敗して全員逮捕されたという中国の事件。この事件もさることながら、これを選んだセンスも良い。『材料科学賞:『凍った人糞のナイフで肉を切っていた』というイヌイットの伝説の実証』も科学的に興味深いがそれ以上に、そのウンコナイフが『使い物にならないことを立証した』実験そのものに興味がある。まぁ、世の中、変なやつが増えて、イグノーベル賞候補に溢れている感はあるが、その中身に不快感や悲惨さを伴わないものは意外と少ない。また、『医療教育賞』は『政治家は科学者や医師よりも生死に多大な影響を与えられることの実証』として、新型コロナウイルスの対応が悪かったアメリカのトランプ大統領をはじめ、主だった国の代表者に贈られた。まぁ、残念ながらその通りか。ちなみに、この賞、受賞の名声と共に、賞金として10兆ジンバブエドルが贈られたという。現在使えなくなったジンバブエドル、10兆でも相場で数円だそうで、賞金まで遊び心に溢れてる。★☆★