安全地帯と好奇心
2020年09月29日(火)
●年末調整の書類。知っている人は知っていると思うが、最初から手書きさせる気がないような細かなマスが並んでいるアレだが、この書類作成に向け、10月から国税庁が作成用ソフトを提供すると報じられている。これで多少は便利になる、のかな。だが、悲しいかなお役所仕事。むしろ紙の方がマシといった、著しく使いづらいゴミソフトだったらどうしようという懸念の方が強い。もちろん、一発目から成功するなんて高望みしなくても良いが、情報が情報だけに、漏れ出るような不具合なら看過できない。どちらにしろ、この手の『画面』を使った申請は今後、増えるだろう。そんなデジタル社会へのシフトを促す役割を果たすであろう『デジタル庁』、テレビの報道番組で平井担当相が、そのトップ人事について「何も決まってないけど、女性がいいと思ってる」と述べたとか。性別を先に決めるとか、アホじゃなかろうか。また、ここで「トップは男性が良い」と発言すれば大騒ぎになろうに、誰も騒がない。ジェンダーとか何とか騒いでいる連中はアホなのかね。ひとまず、色々とダメなものしか見えてこない。●豊田市でツキノワグマが目撃された。まぁ、豊田市といっても驚くくらい広いので、自分から見れば「ほぇぇ、見に行こうかねぇ」などと無責任のバカなことを思うくらい非日常的な出来事だが、知らない人から見れば『世界のトヨタ』でも、こんな田舎なのか、と思うような話だろうか。クマ出没の話題は各地にあるが、人里で目撃される背景は食べ物の話でしかない。ドングリや木の実の類が不作で降りてきたか、慣れて少しずつ降りるようになってきたかは分からないが、単なる散歩でないのは確かだろう。実際の事件を元に書かれた吉村昭の『羆嵐』は圧巻だが、ヒグマより大人しいであろうツキノワグマだから安心という話でもないし、そもそも、自分より大きな体躯の存在は、それだけで圧巻だが、挙げ句にそいつには全く話が通じず、それどころか、こちらを食い物としか見ていない状況など、想像しろという方が難しいくらいだ。こんなモノには関わらないのが賢明だが、その一方で、人間には好奇心もある。安全な場所からであれば、出来るだけ近くで見ていたいと思う気持ち、多くの人が理解するんじゃないか?そして、最近は動画配信者というバカも増えてきた訳で、何が起こるか分からない。ひとまずのところ、台風の時などに、田んぼや川の様子を見に行くジジイを、我々は責められない(笑)。★☆★