空を見上げる
2020年07月15日(水)
●夕刻、国際宇宙ステーションを見る。知らなかったが、月に何度かは、じっくりと観察できる機会があるようで、天気さえ良ければ肉眼で観察できる。今日は、夜の8時18分頃、西南から北東という、ほぼ空を横切るコース。現れた光点がゆっくりとまっすぐ進んでゆく様子は、なかなか感慨深い。時間にしておよそ5〜6分といったところか。知らなきゃ知らないで済んでいる存在だが、見えると思うと、かなり興味深いものだ。空を飛んでいるモノは、飛行機かヘリコプターか、もう、経験的に、何となく見分けがつくが、その、どちらでもない光がまっすぐ飛んでゆくので、余計に興味を引くのだろう。昼間は前を見て生きている人間も、夜には立ち止まって上を見る。考えたって仕方のないことだが、ほんと、宇宙とか星とか、一体、どうなっているのか知りたいことは山ほどある。●星といえば、つい先日、東京で火球が目撃され、ちょっとした騒ぎになっていた。このご時世、いろいろな監視カメラがあるお陰か、リアルタイムでなくとも、その様子が見えたりするのは幸いだ。大きな流れ星、それが光って消えゆく様だけでも仰々しいが、その破片と思われるものを拾った人があるから面白い。彗星や隕石のカケラを探し求める人は多いらしいが、よくぞ、このだだっ広いところから、あの小さな石片を探し当てたものだと感心する。パッと見れば、ただの石だが、これが宇宙から来たとなると、特別なものを感じる。ただ、歴史上、いろいろな隕石が確認されているようで、落ちた隕鉄で打った刀も世界中にあるらしい。落ちてくる方も落ちてくる方だが、それを利用する人間も、大概なものだ。●隕石を拾ってみたいと思うが、こういうのは難しいだろうな。何らかの形で派手に落ちてこなければ、落ちたことが認識されず、探しにも行けないが、大抵の場合、派手に落ちもせず、燃え尽きるか、本当に細かい塵となって降ってくるらしい。10年以上前だったかの流星群を見に行った時は、首が痛くなるくらい空を見上げていたが、人生において、流れ星が身近に落ちたであろう経験は皆無だなぁ。だいたい、道端に石が落ちていても、それが隕石の可能性はあるが、確率は著しく低い。北極だか南極だかに隕石が落ちると、真っ白な氷や雪の上に、黒っぽい石が散らばっていてすぐに分かるそうだが、そもそも、北極や南極に行く予定がない。カネの力でどうにかなるかと思ってAmazonを見てみると、なるほど、さすがの品揃え。隕石らしきものも売られているが、それがホンモノかどうかは神のみぞ知るシロモノ。いや、やっぱり、カネで解決するのは興ざめじゃないか。だいたい、隕石でなくとも鉱物の類はカッコいいなぁ、と思うが、こういうのを扱っている店には、なぜか「開運」だの「パワーストーン」だのという胡散臭い文言が並んでいて買う気も失せる。何だろうね、せっかくの科学を、何ら確証のない開運グッズにしちゃうバカってのは。せいぜい、綺麗な石を拾って、悦にいるくらいしか出来ないか。★☆★