働かなくても食える時代
2021年03月02日(火)
●『金づちで殴って父殺害未遂疑い、奈良の40歳男逮捕』は奈良、『「息子に暴力振るわれた」70代母通報…自宅でトラブルの末"首絞める" 44歳男逮捕』は北海道。まぁ、この手の傷害事件は珍しくもなくなったが、どちらも『40代無職』という有様。一体、どうやって喰っているのか、不思議で仕方がない。まぁ、北海道の方は『警察は男の責任能力が疑わしい部分もあるため』とあるので職に就けるかどうか微妙だけど、奈良の方は『父親の庭仕事の作業音が原因で口論になったとみられ「頭に血が上り、気持ちを抑えられなかった」と容疑を認めている』とあり、むしろ、職には就けるが長続きしないタイプとも受け取れる。●自動翻訳の会社が、社員に英語禁止令を出したことが話題になっている。ロゼッタという会社が、仮想空間上で外国語が話せなくとも自由に会話できる『言語フリー・スペース』の実験に成功したそうで、それを受けての禁止令だという。特に、その内容で『英語の会議で半分くらいしか理解できなかったり、英語だけ話せて仕事ができない人に担当させたり、仕事ができる人が英語を話せないだけで外されたり、一見日本語ペラペラの中国人が全然分かってなかったり、日本語が話せないエンジニアを採用できなかったり、語学ができるがゆえに本職じゃない翻訳をさせられたり、長年続いた暗黒時代は終わりました。』という部分、暗黒時代と表現しているところが面白い。駅前留学だの英会話のナンチャラだの、テレビで宣伝をさかんに行っていた時代はあったが、ああいったものに飛びつくのが、英語が話せるだけのバカしか居ないように見えて疑問に思っていたが、翻訳の会社が言うのだから間違いではなかったのだろう。一時期、テレビなんかに溢れていた、バイリンギャルとか呼ばれる連中を見ていりゃ、まぁ、そんな感じだ。もちろん、英語が話せないより話せたほうが便利なのは間違いないが、幼稚園児くらいの拙い言葉で、中身のない会話をされたところで、相手も困るだろうに。筒井康隆か星新一かのショートショートで、宇宙飛行士の話があった。ライバルに負けじと頑張って訓練を受け、一流の宇宙飛行士になったら、ライバルが、訓練など必要のない誰でも乗れる画期的な宇宙船を開発した、というお話。ロゼッタの『英語ができる無能な人が重宝され、本当に実力のある人々が抑圧される暗黒時代はもう終わったのです。』は拍手モノだが、英語が話せようが話せまいが、無能な人には無縁な話か(笑)。★☆★