テレビの都合で『節目』を連呼
2021年03月11日(木)
●3・11、東日本大震災から10年。死者1万5,900人、未だに行方不明の人2,525人。避難している人は4万人を超えている、数字の上では『節目』かも知れないが、実際に被害に遭われた方々の節目は人それぞれ。もう10年か、まだ10年か、正直言えば分からない。そもそも、被災者の心に寄り添ってと安易に言うが、いきなり地震や津波で家族が失われるような状況など想像できず、また、実際にその気持ちが分かるのが、自分も『当事者』になった場合だけという最悪の話。感受性がいかに豊かになっても、その思いが、その通りになる自信はない。また、10年程度なので、まだまだ記憶が新しいが、この先、100年、1,000年経った後に「どうして、簡単に波をかぶるような場所に家を立てたんだ!?」みたいな頃が繰り返されないようにすべきだろう。●『路線バスの出発に間に合わせるため、定時の終業2分前に帰る行為を繰り返したとして、船橋市教委は、生涯学習部出先機関の課長補佐級の女性職員を減給10分の1(3カ月)の懲戒処分にした。』、徒歩3~4分のバス停、発車は定時の2分後だそうだ。何だその恵まれた環境はと怒り出す人もあろうか(笑)。もちろん、気持ちは分かるがルールはルールとして守るべきであり、必要であれば、そのルールを変えるべきだったろう。通勤の問題、自動車通勤が多いこちらでは、渋滞を避けて、少し早めに出てきたり、時間をずらして帰ったりする人が少なからずある。自分もそうだが、あのムダな時間がもったいなくて仕方がない。じゃあ、会社に残って、少し仕事を進めておくか、とか、ちょっと勉強するか、とかをすると、やれそれは残業だ、パソコンの電源OFFと退勤時間が合わない、報告しろだの、バカバカしいルールが増えてきた。確かに1分でも過ぎたら、それはそれで残業かも知れないが、そこまで厳密にやるべき話だと、経営側も大半の従業員も思っていない訳で、いかにこの『働き方改革』とやらが、労基対策やバカな労組向けの対策になっているか分かる話。「生産性を向上せよ」と叫ぶ割に、鼻くそみたいな数分の削減に力を注ぎ、バカ面下げて満員電車に揺られていたり、ロクに動かない渋滞の中でボケっとしている時間をカウントしないのは、まったくのムダな話。微々たるレジ袋を削減して、その実、全体でどうなっているかなど見向きもしないバカみたいな話同様、働くことについては、もっときちんと考えるべき時期に来ているんじゃないか?「とにかく、みんなで同じ時間に出社して、机の前に座ってろ」みたいなのを『仕事』と認識している間はダメだろうが。★☆★