死者を利用する人々
2020年06月08日(月)
●横田滋さんが亡くなった。87歳。43年前に北朝鮮に拉致された横田めぐみさんの父親、再開以前にロクに事件の概要も知らぬまま亡くなった。誤解を招く言い方だが、何らかの事故であれば、まだ、原因や背景も見えるが、拉致問題は『何がどうなっている』のかさっぱり分からない話。金正日が2002年に公に認めた拉致問題。再発防止を約束したが、そもそも、邦人誘拐のニーズがある時代じゃない。過去を不要な未来への約束と置き換えて闇に葬ったままの北朝鮮。日本国内でも「拉致など存在しない」と言い切ったクズがあるのは、おそらく、協力者が普通に巣食っていただけのこと。未だに、組織だか個人だかの保身のために問題解決に積極的でない姿は、ただ単に「胡散臭い」としか言いようがない。拉致問題を国家間の問題のように捉えると、そりゃそれで大問題だが、要するに「誘拐」じゃないか。誘拐犯が個人なら警察が動くが、それが他国なら『手が出せない』なんて、それこそ抗議すべき話だろう。●横田さんが亡くなったことで、一部のバカが「アベが無能だから解決できなかった」とその死すら利用してアベ叩きに励んでいるが、こういうバカが拉致問題に一言でも何かを発したという話を聞いたことがない。そのくせ、アメリカで黒人が殺されたことに『賛同』して喜び勇んでデモとかやりそうだが、だいたい、黒人が殺された事は知っているが、何をやっていて拘束されたのか、その理由を報じているメディアが皆無なので、正直、手放しで抗議活動に賛同出来ない。いや、もし抗議するなら殺した警察官なり管轄する警察に怒りを向けるべきであり、関係ない地域で、物を壊したり盗んだりするような連中、人権問題以前の話、タダの犯罪者じゃないか。むしろ、黒人の好き勝手を見逃すとこういう目に遭うよ、と差別を煽ってんじゃないか?差別はカネになりますなぁ。●週末、日本でも「黒人差別するな」のデモが行われたという。彼らはどこの誰に対して抗議しているのか。一部では、テロ組織が扇動しているという話もあるが、そんなのは主催者側の都合であり、参加している大半のバカ面は『ファッション』か何かだと勘違いしてんじゃないか?どうせ、黒人差別を利用して騒ぐなら、むしろ、拉致問題を騒げばいいのにと思うが、今の御時世「拉致問題が」などと言うと、政治的発言をする偏った人のレッテルを貼られる可能性すらある。黒人差別はそうじゃないのか、と言いたいが、ファッションバカには通じない。だが、黒人差別がファッションで済んでいるなら、それは悪いことじゃないだろう。むしろ、差別意識のなかったところに差別を持ち込み、理不尽な黒人ファーストを植え付けようとする連中こそ、注意すべき存在。★☆★