神様の堪忍袋
2020年06月29日(月)
●新型コロナウイルス。東京あたりで日々、50件あたりの感染者数が発表されている。この状況でも「第2波じゃない」と言っているが、増え方からすればそういうものかと思う気持ちと、認めちゃってもどうにもならないから認めないだけという気持ちがある。どちらにしても、勢いが停滞しただけで根本的な問題が解決したわけじゃないから、普通に自粛を続けるべきだと分かる筈だが、そんなに出歩いて飲み会とかしたいのかねぇ、としか言いようがない。ただ、数字的に見れば、例えば交通事故は年間で40万件前後だそうで、この数字でも、自分や身の回りの人より「親戚が」「友人の家族が」といった感じの距離感の人が多く、当事者になるまで他人事という認識が一般的じゃないだろうか。そう考えれば、インパクトがある数字であっても、その実、肌で感じるには遠いのかも知れない。●一方で、海外の数字はインパクトがある。アメリカ、フロリダでは24日に発表された新たな感染者数は5,508人。ふええ、さすがアメリカさんだよぉ、と驚くレベル。さすが、外国産は規模が違うなぁ。しかし、どうしてこんなに差が出るのか不思議で仕方がないが、フロリダのパークビーチ郡で検討されているマスク義務化法案、これを採決する前に行われた市民から意見を聞く会の映像が話題になっている。こと、マスク反対派の言い分が面白い。曰く「酸素を吸えなくして具合を悪くしようとするのか」「マスクが人々を殺しているのに義務化なんて出来るか」「顔を覆ったら過呼吸になる」「マスクを付けた人が銃を買ってく」「共産主義の独裁命令」「神様に与えられた素晴らしい呼吸系を奪うのか」、これが普通の市民の意見なのかと疑いたくなるが、教養とか教育とかに結びつく物が多く、ストレートに言うなら、バカばかりだなぁ、という感想。進化論より神様が作り給うた世界だと信じている連中が多い国らしい発想と言えようか。神への信仰が深いこの手の連中、大抵は、神を自分勝手な言い訳にしか使ってない。最後の「神が与えた呼吸」とか言っているバカなど、どうして、素晴らしい神様が新型コロナなんてものを作り給うて人々を苦しめるのか、という発想にならないところが笑えるが、これを言っちゃうと自分が信じているものを否定することになるので、まぁ、バカでもそのくらいは分かるってことだろうか。神の名を掲げて好き勝手暴れて侵略してきた連中の末裔らしい発想。理屈はさっぱり理解出来ないが、これらのインパクトある感染者数の数字を納得するだけの理由はよく分かるなぁ。★☆★