2020年06月17日 記事
次の一手が見えてこない

2020年06月17日(水)

●「徹底した報復戦が実行段階に入った」、南北共同連絡事務所を爆破した北朝鮮、労働新聞が猛々しく報じていると朝鮮日報が伝えている。北朝鮮の脅しはこれまで数知れず、実力行使といってもちょっとした事故程度だったので、今回の爆破も大したことないと思っていたが、その映像を見て驚いた。例えは悪いが、アクション映画のワンシーンのような爆発っぷり。ビビらせたろか程度じゃない。「世界は、わが人民が南朝鮮当局者たちにいかなる懲罰の雷を落とし、人間のくずたちをいかに撲滅するかをしっかりと目の当たりにするだろう」、まぁ、確かに本気度は伝わってくるし、北朝鮮の頭がおかしいといっても、実際、筋が通っているのが北朝鮮という印象がある。もちろん、韓国の特に文在寅大統領のダメさが目立っての相対的な話だが、筋が通っていようがならず者であることに変わりはない。●ちなみに、爆破された南北共同連絡事務所、南北首脳会談が行われた2018年に設置された建物。北朝鮮側にあるため、その土地は北朝鮮のものだが、建物や運営費用については全額韓国が負担、総額15億円ほどと言われている。3年近く運用していたかのように思えるが、その実、2019年の米朝首脳会談で、韓国が金正恩の面目を潰して以来、ロクに使われていない状態。韓国から見れば「国交正常化に向けた1つの象徴的建物」かも知れないが、北朝鮮から見れば「無用の長物」であり、ここでも残念ながら北朝鮮の言い分に筋が通っている有様。まぁ、使ってないし要らんし変なビラを撒いて何が国交だ、という話だもんね。●最近、北朝鮮の金与正と称する女性が前面に出てきた。風貌とその『毒舌キャラ』で注目を集めているが、彼女の手腕や強硬姿勢以前に、その実、南北関係を壊したのは文在寅であろう。北の傀儡などと言われていた頃もあるが、むしろ、下っ端、パシリの位置。呼ばれもしない米朝会談で役に立とうと思って奔走した結果が交渉決裂という、大阪湾にコンクリ詰めされても文句が言えない失態以後、金正恩が口汚く罵るようになり、会談も韓国を通さなくなった。北朝鮮の南進は、半ば「北朝鮮がヤケになっている」という見方も可能だが、実際は、南側の大統領がアレだったためパワーバランスが崩れただけ。在韓米軍などがあっても、コロナ禍を理由にしてでも出来るだけ関わり合いになりたくないような印象があるアメリカの態度もあり、実際、ヤケになるのは南側じゃないのか?ちょっとした脅しとは違う爆破に青瓦台も焦ってんじゃないかなぁ。★☆★
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